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開催日時 2018年10月3日 水曜日 13:30~
費用 5,000円
経済産業省「METIジャーナル」等に紹介された少人数知財部門による事業を伸ばす知財業務について担当者から直接お話をお伺いすることができる貴重な機会です。
知財部門立ち上げ、国内外での知的財産権の取得に加え、いかにして知財を活用して事業に貢献したかについてお話し頂きます。
セミナー内容
<第一部> 「少人数知財部門の知財業務」
(株)クロスフォー 法務・知財課 課長 小越 健二 氏
(株)クロスフォーは、宝石の魅力を増幅させる「ダンシングストーン」という構造を組み込んだ製品の開発・製造・販売を行っており、その構造は世界でも類を見ず、国内はもとより、世界各国に販売が広がっています。
デザイン以外の差別化が図りにくい宝飾業界にあって、製品の開発段階から知的財産を重視した国内・海外知財戦略を展開しています。「ダンシングストーン」についても、宝飾製品として、唯一無二の仕組みを有しており、日本のみならず、海外において特許を取得しています。
そのライセンス料は、大きなロイヤリティ収入を生み、安定的な成長や製品の品質保持に繋がっています。また、ジャスダック上場審査でも知的財産権への取り組みが評価されました。
知財業務経験2年の小越氏が、いかにして、知財部門の立ち上げ、社内他部門との協力関係、知財権創出、他社権利リスク回避、国内外での権利行使、社内知財教育、知財情報収集を行っているかを紹介します。
<第二部> 「事業を伸ばす知財業務をいかにして行うか」
IPP国際特許事務所 所長 弁理士 松下 昌弘 氏
事業に貢献する知財業務は、社内の開発技術や、使用する商標の権利化だけでは到底実現できません。
多くの企業から知財業務の相談を受けますが、知財業務で成果を出すために試行錯誤しているケースが多いです。
自社・競合の事業、市場を予測し、将来のリスク、権利活用場面を想定しながら、社内各部門及び外部組織と密に連携して業務を行う必要があります。
(株)クロスフォー様を含め多数の企業の知財業務の支援、並びに出願代理をした経験を基に、事業貢献度の高い知財業務を具体例を交えて紹介します。
<第三部> 「中国模倣品対策の理論と実践」
IP FORWARD法律特許事務所 弁護士 本橋 たえ子 氏
全世界で流通する模倣品の9割が中国製とも言われており、日本国内/中国を含めた世界市場で事業を伸ばしていくためには、中国における模倣品(知的財産権侵害品)対策が欠かせません。
本勉強会では、多数の日本企業の中国における知的財産権行使をサポートしてきた経験から、中国で模倣品を排除し、自社の技術/ブランドを守っていくための法制度の概要を分かりやすく説明するとともに、企業の担当者として、コストを意識しつつ実際にどのように対策をしていくべきか、(株)クロスフォー様のケースをはじめとする実例に即して、具体的に解説します。
講師陣からのメッセージとプロフィール
(株)クロスフォー 法務・知財課 課長 小越 健二 氏
当社製品は、ダンシングストーンという宝石が揺れる構造を持ったペンダントやピアスなどです。国内では完成品を販売するほか、OEMとして顧客であるジュエリーメーカーや問屋などに卸し、海外では製造方法を教えながら部品の供給を行うというかたちでビジネスを展開しています。
このダンシングストーンは2013年末に特許も取得。世界で類を見ない技術ということで、海外では1カ月で25万個を販売したこともあり、世界中で年間約1,500億円のマーケットを形成する見込みです。
当社の知財業務は、以下に掲載されています。
(1)特許庁「外国出願補助金事例集2017」
(2)特許庁「中小企業支援おしながき(2017)」
(3)経済産業省「METIジャーナル2017年12月7日」
(4)特許庁「平成29年度地域知財戦略調査研究事業
「地域別知的財産活動に関する調査」報告書
IPP国際特許事務所 所長 弁理士 松下 昌弘 氏
これまで多くの中小企業の知財業務に係わり、数々の成功する企業と失敗する企業の実態を目の当たりにしてきました。
その中で、成功している企業には、ある共通点があることを発見しました。
知財業務で「勝ち組企業」に変える知財戦略コンサルタント。
各種協会、企業、大学でのセミナー公演150回以上日本弁理士会、アジア弁理士会、国際商標協会INTA 会員、日本薬科大学 客員教授、早稲田大学大学院理工学研究科 電気工学専攻 修了
■実務経歴■
企業知財業務のコンサルティング、教育、特許・意匠・商標・不正競争防止法に関する係争、訴訟、差止事件、・知財価値評価、調査、契約、発明創出支援
■主な著作■
『中国知的財産管理実務ハンドブック』 (中央経済社)
『知財紛争トラブル100選』(三和書籍)
IP FORWARD法律特許事務所 弁護士 本橋 たえ子 氏
2000年東京大学工学部卒業
2002年東京大学大学院工学系研究科修了 同年弁理士試験合格。
ソニー株式会社知的財産部勤務を経て、2010年司法試験合格。
都内法律事務所にて、特許訴訟等の知的財産法務・企業法務に従事した後、2015年より、IP FORWARD法律特許事務所上海オフィス勤務。
■主な著作■
月刊「ジュリスト」1485号「中国における特許権侵害訴訟の実務」
月刊「ジュリスト」1504号「中国における模倣品対策の実務」
中国年鑑2017、2018(要覧「知的財産権」)
みずほ銀行「MIZUHO CHINA WEEKLY NEWS」中国知財トピック 隔月連載中